東京工業大学 2010年度
AO・理系数学 第4問
- 試験区分
- AO入試
- 対象
- 全類
- 分野
- 積分、図形と方程式
- 解法
- 体積計算、包除原理、対称性の利用、場合分け
- 難易度
- 7 / 10 計算量 6 / 10 目安 20分
問題
xyz 空間内の3つの部分集合
A={(x,y,z)∣∣x∣≦1, y2+z2≦1},
B={(x,y,z)∣∣y∣≦1, x2+z2≦1},
C={(x,y,z)∣∣z∣≦1, x2+y2≦1}
の和集合 A∪B∪C の体積を求めよ。
出典:東京工業大学 2010年度 AO入試 AO・理系 第4問
方針
包除原理で和集合の体積を,1本の円柱,2本の円柱の共通部分,3本の円柱の共通部分の体積に分ける。2本の共通部分は固定した z に対する正方形の断面で積分する。3本の共通部分は第1象限の対称性を使い,0≦y≦x と 0≦x≦y に分けることで一変数積分に落とす。
解答
3つの集合はいずれも半径1,高さ2の円柱である。したがって
V(A)=V(B)=V(C)=2π
である。
次に A∩B を考える。固定した z に対して,条件はx2≦1−z2,y2≦1−z2となるので,断面積は 4(1−z2) である。よって
V(A∩B)=∫−114(1−z2)dz=316
である。対称性により,V(B∩C)=V(C∩A)=316 である。
最後に A∩B∩C の体積を求める。第1八分体 x,y,z≧0 に含まれる部分の体積を W とする。条件はx2+y2≦1,x2+z2≦1,y2+z2≦1である。第1八分体で 0≦y≦x の部分では,z の上限は 1−x2 である。よって対称性から
W=2{∫01/2x1−x2dx+∫1/21(1−x2)dx}
である。ここで
∫01/2x1−x2dx=31−621,
∫1/21(1−x2)dx=32−625
であるから,W=2−2となる。したがって
である。
包除原理より,
V(A∪B∪C)=3⋅2π−3⋅316+(16−82)=6π−82
である。