東京工業大学 2010年度
AO・理系数学 第1問
- 試験区分
- AO入試
- 対象
- 全類
- 分野
- 図形と方程式、三角関数、論証・証明
- 解法
- 図形的解釈、座標設定、不等式評価、面積計算
- 難易度
- 7 / 10 計算量 6 / 10 目安 20分
問題
xy 平面の n 個の点
(cosn2πk, sinn2πk)(k=1,2,…,n)
を頂点とする正 n 角形の周および内部を Dn とする。このとき,D3,D4,D5,D6,… の共通部分の面積を求めよ。
出典:東京工業大学 2010年度 AO入試 AO・理系 第1問
方針
まず D3∩D4 を具体的に求める。D4 は ∣x∣+∣y∣≦1 の正方形であり,D3 との共通部分は五角形になる。次に,その五角形の各頂点が n≧5 のすべての Dn に含まれることを,原点からの距離と各辺の原点からの距離 cosnπ で示す。最後に五角形の面積を座標で計算する。
解答
各 Dn は単位円に内接する正 n 角形であり,各辺の原点からの距離は cosnπ である。
まず D4 は頂点 (1,0),(0,1),(−1,0),(0,−1) をもつ正方形であるから,∣x∣+∣y∣≦1 で表される。D3 は頂点
(1,0),(−21,23),(−21,−23)
をもつ正三角形である。これらを重ねると,D3∩D4 は次の5点を頂点とする五角形である。
(1,0),(3−2,3−1),(−21,21),(−21,−21),(3−2,1−3).
この五角形を K とする。K の頂点のうち (1,0) はすべての Dn の頂点である。他の4頂点については,原点からの距離がいずれも 54 より小さい。実際,
(3−2)2+(3−1)2=11−63<2516,(−21)2+(±21)2=21<2516
である。またcos5π=41+5>54であり,n≧5 では cosnπ≧cos5π である。したがって,これらの4頂点は Dn のすべての辺を定める半平面の内側にある。Dn は凸図形なので,五角形 K 全体がすべての Dn (n≧5) に含まれる。
よってD3∩D4∩D5∩⋯=Kである。頂点を反時計回りに並べて面積を計算すると,21{2(3−1)+(23−3)+21}=483−9である。したがって求める面積は483−9である。