東京工業大学 2009年度
AO・理系数学 第2問
- 試験区分
- AO入試
- 対象
- 全類
- 分野
- 数列、整数
- 解法
- 漸化式の変形、素因数分解、合同式、存在証明
- 難易度
- 4 / 10 計算量 3 / 10 目安 10分
問題
漸化式 cn+1=8cn−7 (n=1,2,3,…) を満たす数列 c1,c2,c3,… を考える。数列 c1,c2,c3,… に素数がただ1つだけ現れるような正の整数 c1 を2つ求めよ。
出典:東京工業大学 2009年度 AO入試 AO・理系 第2問
方針
漸化式を cn+1−1=8(cn−1) と変形し,一般項 cn=1+8n−1(c1−1) を得る。c1=2 では和の3乗因数分解により第2項以降が合成数になる。c1=7 では 8≡1(mod7) を用いて第2項以降が7の倍数になることを示す。
解答
漸化式はcn+1−1=8(cn−1)と書けるので,cn=1+8n−1(c1−1)である。
まず c1=2 とする。このとき c1=2 は素数である。n≧2 では
cn=1+8n−1=1+(2n−1)3=(2n−1+1)(22n−2−2n−1+1)
である。右辺の2つの因数はいずれも1より大きいので,cn は合成数である。したがって素数は c1=2 だけである。
次に c1=7 とする。このとき c1=7 は素数である。また 8≡1(mod7) であるから,すべての n についてcn=1+6⋅8n−1≡1+6≡0(mod7)である。n≧2 では cn>7 なので,cn は合成数である。したがって素数は c1=7 だけである。
以上より,条件を満たす正の整数としてc1=2, 7が得られる。