問題
いびつなサイコロがあり,1から6までのそれぞれの目が出る確率が とは限らないとする。このサイコロを2回ふったとき同じ目が出る確率を とし,1回目に奇数,2回目に偶数の目が出る確率を とする。
(1) であることを示せ。また,等号が成立するための必要十分条件を求めよ。
(2) であることを示せ。
出典:東京工業大学 2008年度 前期 理系 第3問
方針
各目の確率を とおく。(1)は を用いる。(2)は奇数の出る確率を とおき, から上限を出す。下限は奇数3個,偶数3個に分けてそれぞれ平方和を評価する。
解答
(1)
目 の出る確率を とする。すると であり, である。コーシー・シュワルツの不等式より
だから, である。等号が成立するのは のとき,すなわちすべての目の確率が のときであり,またそのとき実際に等号が成立する。
(2)
奇数の目が出る確率を とおく。偶数の目が出る確率は であるから, である。よって から である。
また,(1)と同じ不等式を奇数の目と偶数の目に分けて用いると
である。したがって である。