東京工業大学 2008年度
理系数学 第2問
- 試験区分
- 前期
- 対象
- 全類
- 分野
- 関数、数と式
- 解法
- 場合分け、範囲評価、極限計算
- 難易度
- 5 / 10 計算量 4 / 10 目安 12分
問題
実数 x に対し,x 以上の最小の整数を f(x) とする。a,b を正の実数とするとき,極限
x→∞limxc(f(ax−7)1−f(bx+3)1)
が収束するような実数 c の最大値と,そのときの極限値を求めよ。
出典:東京工業大学 2008年度 前期 理系 第2問
方針
まず a=b のときは f(ax−7) と f(bx+3) がそれぞれ ax,bx と同じ一次の大きさをもつことから,差の主要項を 1/x と見る。a=b のときは f(ax+3)=f(ax−7)+10 が成り立つため,差が 1/x2 の大きさになることを使う。
解答
f(y) は y≦f(y)<y+1 をみたす。
まず a=b とする。このときf(ax−7)/x→a,f(bx+3)/x→bであるから
x(f(ax−7)1−f(bx+3)1)=f(ax−7)x−f(bx+3)x→a1−b1
である。右辺は a=b より 0 でない。したがって収束する最大の c は c=1 であり,そのときの極限値は a1−b1=abb−a である。
次に a=b とする。f(y+10)=f(y)+10 であるから,m=f(ax−7) とおくと f(ax+3)=m+10 である。よって
f(ax−7)1−f(ax+3)1=m1−m+101=m(m+10)10
である。また m/x→a だからx2{1/f(ax−7)−1/f(ax+3)}→10/a2である。したがって収束する最大の c は c=2 であり,そのときの極限値は 10/a2 である。