東京工業大学 2008年度
理系数学 第1問
- 試験区分
- 前期
- 対象
- 全類
- 分野
- 関数、指数・対数、微分、積分
- 解法
- 接線・法線、パラメータ処理、面積計算、極限計算
- 難易度
- 5 / 10 計算量 5 / 10 目安 15分
問題
正の実数 a,b に対し,x>0 で定義された2つの関数 y=xa と y=log(bx) のグラフが1点で接するとする。
(1) 接点の座標 (s,t) を a を用いて表せ。また,b を a の関数として表せ。
(2) 0<h<s をみたす h に対し,直線 x=h および2つの曲線 y=xa,y=log(bx) で囲まれる領域の面積を A(h) とする。limh→0A(h) を a で表せ。
出典:東京工業大学 2008年度 前期 理系 第1問
方針
接点の x 座標を s とし,値と導関数の一致から sa と b を決める。(2)では差 xa−log(bx) の符号を導関数で確認し,h→0 で不定積分の端点値を計算する。
解答
(1)
接点の x 座標を s とする。値と傾きが一致するから,sa=log(bs) かつ asa−1=1/s である。よって asa=1 であり,s=a−1/a,t=sa=1/a である。
また log(bs)=1/a だから bs=e1/a である。したがってb=e1/aa1/a=(ae)1/aである。
(2)
g(x)=xa−log(bx) とおく。(1)より g(s)=0 であり,g′(x)=axa−1−1/x=(axa−1)/x である。0<x<s では axa<1 だから g′(x)<0 である。さらに x→0+ のとき g(x)→∞ であるから,0<x<s で g(x)>0 である。
したがって
h→0limA(h)=∫0s{xa−log(bx)}dx=[a+1xa+1−xlog(bx)+x]0s
である。ここで xlog(bx)→0 であるから,(1)の sa=1/a,log(bs)=1/a を用いて
h→0limA(h)=a+1sa+1−as+s=a(a+1)s+aa−1s=a+1as
となる。ゆえにlimh→0A(h)=a+1aa−1/aである。