東京工業大学 2008年度
AO・理系数学 AO第1問
- 試験区分
- AO
- 対象
- 全類
- 分野
- ベクトル、三角関数、関数
- 解法
- 座標設定、範囲評価、微分による最大最小、極限計算
- 難易度
- 7 / 10 計算量 6 / 10 目安 22分
問題
0<α<π とする。xyz 空間上の3点 A,B,C は次の条件をみたすように配置してあるとする。
(i) A,B は原点を中心とする xy 平面上の半径1の円周上にある。
(ii) C は z 軸の正の部分にある。
(iii) ∠ACB=α。
以上の(i),(ii),(iii)を満たす A,B,C と原点 O が作る4面体 OABC のうち体積が最大のものの体積を V(α) とする。このとき極限値 limα→0αV(α) を求めよ。
出典:東京工業大学 2008年度 AO AO・理系 AO第1問
方針
C=(0,0,h) とし,∠AOB=θ とおく。AB を円周上の弦として表す式と,三角形 ACB で表す式を等置する。体積は底面 OAB の面積に高さ h を掛けたものなので,w=(1+h2)sin2(α/2) によって一変数の最大化へ落とす。最後に α→0 の極限では w2(1−w) の最大値を使う。
解答
C=(0,0,h) (h>0) とし,∠AOB=θ (0≦θ≦π) とする。底面 OAB の面積は (1/2)sinθ であるから,4面体の体積は hsinθ/6 である。
s=sin(α/2) とおく。円周上の弦として AB=2sin(θ/2) であり,三角形 ACB では CA=CB=1+h2 だから AB=21+h2s である。よってsin(θ/2)=1+h2sである。
w=(1+h2)s2 とおくと s2≦w≦1 であり,V(α)=3s1w(w−s2)(1−w) となる。したがって Fs(w)=w(w−s2)(1−w) の s2≦w≦1 における最大値を考えればよい。
0≦w≦1 で∣Fs(w)−w2(1−w)∣=s2w(1−w)≦s2であるから,s→0 のとき Fs(w) の最大値は w2(1−w) の最大値に近づく。w2(1−w) は 0≦w≦1 で w=2/3 のとき最大となり,最大値は 4/27 である。
ゆえに sV(α)→(1/3)4/27=2/(93) である。また α/s→2 だからlimα→0αV(α)=4/(93)である。