東京工業大学 2007年度
理系数学 第2問
- 試験区分
- 前期日程
- 対象
- 全類
- 分野
- 図形と方程式、微分、積分
- 解法
- 接線・法線、座標設定、面積計算、極限計算
- 難易度
- 5 / 10 計算量 5 / 10 目安 15分
問題
正数 a に対して,放物線 y=x2 上の点 A(a,a2) における接線を,A を中心に −30∘ 回転した直線を l とする。l と y=x2 との交点で A でない方を B とする。さらに点 (a,0) を C,原点を O とする。
(1) l の式を求めよ。
(2) 線分 OC,CA と y=x2 で囲まれる部分の面積を S(a),線分 AB と y=x2 で囲まれる部分の面積を T(a) とする。このとき lima→∞S(a)T(a) を求めよ。
出典:東京工業大学 2007年度 前期日程 理系 第2問
方針
接線の傾き 2a を角度で表し,傾きを −30∘ 回転する公式で直線 l の傾きを求める。l と放物線の2交点の x 座標を使うと,線分 AB と放物線で囲まれる面積は 6(a−b)3 と書ける。最後は S(a)=3a3 と比較して極限を取る。
解答
(1)
y=x2 の A(a,a2) における接線の傾きは 2a である。したがって,この接線の方向角を θ とすると tanθ=2a である。これを −30∘ 回転した直線 l の傾き k は
k=tan(θ−6π)=1+32a2a−31=2a+323a−1
である。よってl:y−a2=2a+323a−1(x−a)である。
(2)
B の x 座標を b とする。直線 AB の傾きは,放物線の2点 (a,a2),(b,b2) を結ぶ直線の傾きでもあるから a+b=k であり,b=k−a である。したがって a−b=2a−k である。
線分 AB と放物線の間の面積は
T(a)=∫ba{(x−b)(a−x)}dx=6(a−b)3=6(2a−k)3
である。また S(a)=∫0ax2dx=3a3 である。
ここで
2a−k=2a−2a+323a−1=2a+34a2+1
であるから,
S(a)T(a)=21(a2a−k)3=21(a(2a+3)4a2+1)3
である。ゆえに
a→∞limS(a)T(a)=21⋅23=4
である。