東京工業大学 2006年度
理系数学 第2問
- 試験区分
- 前期
- 対象
- 全類
- 分野
- 指数・対数、微分、積分、図形と方程式
- 解法
- 増減表、微分による最大最小、グラフの概形、面積計算、パラメータ処理
- 難易度
- 6 / 10 計算量 5 / 10 目安 18分
問題
以下の問いに答えよ。
(1) a,b を正の定数とし,g(t)=b1ta−logt とおく。t>0 における関数 g(t) の増減を調べ極値を求めよ。
(2) m を正の定数とし,xy 座標平面において条件
(a) y>x>0
(b) すべての t>0 に対し y1tx−logt≧m
を満たす点 (x,y) からなる領域を D とする。D の概形を図示せよ。
(3) (2)の領域 D の面積を求めよ。
出典:東京工業大学 2006年度 前期 理系 第2問
方針
(1)は g′(t) の符号を ta=b/a の前後で調べ,最小値を求める。(2)では h(t)=y1tx−logt に(1)を a=x,b=y として適用し,その最小値が m 以上である条件へ直す。得られる不等式は 1<y/x≦e1−mx であり,領域は y=x と y=xe1−mx に挟まれる。(3)はこの2曲線の差を 0<x<1/m で積分する。
解答
(1)
g′(t)=bata−1−t1=btata−b
である。bt>0 だから,ta<b/a のとき g′(t)<0,ta=b/a のとき g′(t)=0,ta>b/a のとき g′(t)>0 である。したがって g(t) は 0<t<(b/a)1/a で減少し,t>(b/a)1/a で増加する。極値は t=(b/a)1/a における最小値だけであり,その値は
g((ab)1/a)=a1−a1logab=a1−log(b/a)
である。
(2)
固定した点 (x,y) に対してh(t)=y1tx−logtとおく。x>0,y>0 であり,
h′(t)=yxtx−1−t1=ytxtx−y
であるから,最小となるのは tx=y/x のときである。このときの最小値は
y1⋅xy−x1logxy=x1−log(y/x)
である。
よって条件 (b) はx1−log(y/x)≧mと同値である。条件 (a) と合わせると 1<xy≦e1−mx である。したがって D は,0<x<1/m で x<y≦xe1−mx を満たす部分である。境界は直線 y=x と曲線 y=xe1−mx であり,両者は (0,0) と (1/m,1/m) で接続する。ただし y=x は条件 y>x により含まれない。
(3)
面積は境界曲線の差の積分として ∫01/m{xe1−mx−x}dx である。ここで u=mx とおくと
∫01/mxe1−mxdx=m2e∫01ue−udu=m2e−2
である。また ∫01/mxdx=2m21 だから,求める面積は
m2e−2−2m21=m2e−25
である。