東京工業大学 2005年度
理系数学 第2問
- 試験区分
- 前期
- 対象
- 全類
- 分野
- 確率、数と式
- 解法
- 期待値、独立性の利用、式変形、計算整理
- 難易度
- 4 / 10 計算量 4 / 10 目安 12分
問題
1 から 6 までの目がそれぞれ 61 の確率で出るサイコロを振り,1回目に出る目を α,2回目に出る目を β とする。2次式 (x−α)(x−β)=x2+sx+t を f(x) とおき,f(x)2=x4+ax3+bx2+cx+d とする。
(1) s および t の期待値を求めよ。
(2) a,b,c および d の期待値を求めよ。
出典:東京工業大学 2005年度 前期 理系 第2問
方針
α,β は独立で同じ分布をもつので,まず E(α) と E(α2) を求める。s=−(α+β),t=αβ であり,さらに f(x)2 の係数比較から a=2s,b=s2+2t,c=2st,d=t2 と表す。あとは独立性により積の期待値を積の形に分解して計算する。
解答
(1)
α,β は独立で同じ分布をもち,E(α)=E(β)=61+2+3+4+5+6=27 である。また s=−(α+β),t=αβ だから
E(s)=−7,E(t)=E(α)E(β)=449
である。
(2)
係数を比較するとa=2s,b=s2+2t,c=2st,d=t2 である。さらにE(α2)=E(β2)=612+22+32+42+52+62=691である。
したがって E(a)=2E(s)=−14 である。また
E(s2)=E{(α+β)2}=2E(α2)+2E(α)E(β)=6329
より
E(b)=E(s2)+2E(t)=6329+249=3238
である。
次に st=−(α+β)αβ=−(α2β+αβ2) だから
E(c)=2E(st)=−2{E(α2)E(β)+E(α)E(β2)}=−3637
である。最後に
E(d)=E(α2β2)=E(α2)E(β2)=368281
である。