東京工業大学 2004年度
理系数学 第4問
- 試験区分
- 前期
- 対象
- 全類
- 分野
- 図形と方程式、積分、微分、ベクトル
- 解法
- 座標設定、体積計算、置換、微分による最大最小、計算整理
- 難易度
- 6 / 10 計算量 6 / 10 目安 22分
問題
0<r<1 とする。空間において,点 (0,0,0) を中心とする半径 r の球と点 (1,0,0) を中心とする半径 1−r2 の球との共通部分の体積を V(r) とする。
(1) V(r) を求めよ。
(2) r が 0<r<1 の範囲を動くとき,V(r) を最大にする r の値および V(r) の最大値を求めよ。
出典:東京工業大学 2004年度 前期 理系 第4問
方針
2つ目の球の半径を s=1−r2 とおく。2つの球面の交わる平面を求めると x=r2 になるので,共通部分を左右2つの球冠に分け,x に垂直な断面円の面積を積分する。(2)は r2+s2=1 を使い,u=rs の関数へ整理して単調性から最大を求める。
解答
(1)
s=1−r2 とおく。2つの球面x2+y2+z2=r2,(x−1)2+y2+z2=s2の交わりでは,両式を引いて x=r2 を得る。
したがって共通部分は,左の球では r2≦x≦r の球冠,右の球では 1−s≦x≦r2 の球冠である。よって断面積を積分して
V(r)=π∫r2r(r2−x2)dx+π∫1−sr2{s2−(x−1)2}dx
である。第2項で u=1−x とおくと
V(r)=π∫r2r(r2−x2)dx+π∫s2s(s2−u2)du
となる。したがって
V(r)=3π{2r3−3r4+r6+2s3−3s4+s6},s=1−r2
である。
(2)
u=rs とおくと,r2+s2=1 より 0<u≦1/2 である。またr4+s4=1−2u2,r6+s6=1−3u2,r3+s3=(r+s)(1−u)=1+2u(1−u)である。よって π3V(r)=2(1−u)1+2u−2+3u2 である。右辺を F(u) とおくとF′(u)=6u(1−1+2u1)>0(0<u≦1/2)であるから,V(r) は u=rs が最大のとき最大となる。r2+s2=1 より rs≦1/2 で,等号は r=s のときである。したがって r=s=1/2,すなわち r=21 のとき最大となる。このとき Vmax=3π(2−45)=12π(42−5) である。