問題
3次関数 のグラフを とする。
(1) 原点を通る直線で, とちょうど2点を共有するものを2本求めよ。
(2) (1)で求めた直線のうち,傾きの大きい方を ,小さい方を とする。 と が囲む部分の面積を , と が囲む部分の面積を とおく。この二つの面積の比 を求めよ。
出典:東京工業大学 2003年度 前期 理系 第1問
方針
原点を通る直線を とおき,交点の 座標を方程式で調べる。原点は常に交点なので,残りの二次方程式が重解をもつ場合と,原点をもう一度根にもつ場合が,異なる2点だけを共有する条件になる。面積は2本の直線について交点区間を決め,三次式との差を積分する。
解答
(1)
原点を通る直線を とする。交点の 座標は を満たす。原点以外の交点は で決まる。
直線と がちょうど2点を共有するには,この二次方程式が原点以外の重解をもつか,または を根にもつ必要がある。前者は判別式 より ,後者は より である。したがって求める直線は と である。
(2)
より,傾きの大きい方は ,小さい方は である。
との差はであり,囲まれる区間は である。よって
である。
また, と の差は であり,囲まれる区間は であるから, である。したがって である。