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東京工業大学 2002年度
理系数学 第4問

問題

を自然数とする。

(1) 極限 を求めよ。

(2) 関数 の極値を与える の最小値を とする。このとき および を示せ。

(3) (2)の に対して,極限 を求めよ。

出典:東京工業大学 2002年度 前期 理系 第4問

方針

(1)は の積分との比較で調和級数を ではさむ。(2)は多項式 に対し,平均値の定理で最小の極値点が にあることを確認し, から方程式を得る。範囲 は左辺と右辺の差の単調性で示す。(3)は得た方程式の右辺を調和級数と比較し,差が有界であることから極限を出す。

解答

(1)

とおく。 の単調減少性より, である。これを で割ると,両端はいずれも に近づくから, である。

(2)

とおく。 を根にもつので,平均値の定理により各区間 となる点が少なくとも1つある。 次式なので,これら 個が の零点のすべてである。したがって極値を与える点のうち最小のものは にある。

なら, であるから, である。これを に適用して移項すると, を得る。

次に とおく。 なので は単調減少であり, に近づくと は正に大きくなる。また である。したがって を満たす を満たす。

(3)

(2)で得た式の右辺を とおくと, である。 より, である。またであり, だから, である。

(1)より であるから, である。よって であり,求める極限は である。