東京工業大学 2002年度
理系数学 第1問
- 試験区分
- 前期
- 対象
- 全類
- 分野
- 三角関数、積分、関数
- 解法
- 絶対値の処理、微分による最大最小、定積分評価、場合分け
- 難易度
- 5 / 10 計算量 5 / 10 目安 18分
問題
実数 a に対し,積分 f(a)=∫0π/4∣sinx−acosx∣dx を考える。f(a) の最小値を求めよ。
出典:東京工業大学 2002年度 前期 理系 第1問
方針
sinx−acosx=cosx(tanx−a) と見て,a≦0,0<a<1,a≧1 に分ける。中間の場合は符号が変わる点を tanα=a とおき,積分を [0,α] と [α,π/4] に分けて a の関数に直す。その関数を微分して最小値を求め,端の場合より小さいことを確認する。
解答
a≦0 のとき,区間 0≦x≦π/4 で sinx−acosx≧0 であるから,f(a)=1−22−22a で,この範囲では a=0 のとき最小である。また a≧1 のときは sinx−acosx≦0 であるから,f(a)=22a−1+22 で,この範囲では a=1 のとき最小である。
次に 0<a<1 とし,tanα=a (0<α<π/4) とおく。このとき 0≦x<α では sinx−acosx<0,α<x≦π/4 では sinx−acosx>0 である。したがって f(a)=∫0α(acosx−sinx)dx+∫απ/4(sinx−acosx)dx である。
cosα=1/1+a2,sinα=a/1+a2 より,f(a)=21+a2−1−21+a となる。これを微分すると f′(a)=1+a22a−21 である。よって f′(a)=0 から a=1/7 を得る。この前後で f′(a) は負から正に変わるので,0<a<1 での最小は a=1/7 のときである。
そのとき f(a)=278−1−21+1/7=214−2−1 である。この値は端の値より小さいので,求める最小値は 214−2−1 である。