問題
一辺の長さが1の正方形の紙を1本の線分に沿って折り曲げたとき二重になる部分の多角形を とする。 が線対称な五角形になるように折るとき, の面積の最小値を求めよ。
出典:東京工業大学 2001年度 前期 理系 第4問
方針
正方形を座標平面上の単位正方形に置く。二重部分が線対称な五角形になるには,折り線が互いに対辺を切る場合に限られる。隣接辺を切ると折り線上の辺に隣り合う部分が左右で対応せず,線対称な五角形にならない。正方形の対称性により,折り線が下辺と上辺を切り,二重部分の一辺がその折り線上にある形に帰着できる。折り線を とし,折り返された下辺と左辺の像が作る五角形の頂点を求める。線対称条件から を得て,面積を の関数として最小化する。
解答
正方形を , とおく。折り線が隣接する2辺を切ると,二重部分のうち折り線上の辺に隣り合う部分が左右で対応せず,線対称な五角形にはならない。したがって線対称な五角形になる場合,折り線は対辺を切る。正方形の対称性により,下辺と上辺を切る場合を考えればよい。折り線を とし,下辺との交点を ,上辺との交点を とする。
折り返された下辺の像は を通る直線で,右辺 との交点を とするとである。また,折り返された左辺の像と右辺,上辺との交点をそれぞれ とするとである。したがって二重部分の五角形は の順に並ぶ。
この五角形が線対称であるとき,辺 の両端 は互いに対応し,頂点 は対称軸上にある。よって は の垂直二等分線上にある。 の中点は で,垂直二等分線の方向は であるから, を得る。これを解くと である。
このとき頂点は
となり,実際に直線 に関して対称である。
この五角形の面積を頂点の座標から求めるとである。したがって であり, で最小となるのは のときである。このときである。