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東京工業大学 2001年度
理系数学 第2問

問題

空間内の動点 を考える。 の部分では最大秒速 メートルで, の部分では最大秒速1メートルで動けるものとする。 がはじめに原点 にあるとき,その1秒後までに が到達し得る範囲の体積を求めよ。ただし, とする。

出典:東京工業大学 2001年度 前期 理系 第2問

方針

回転対称性により,到達点を とおいて考える。 では半径 の下半球になる。 では,まず 上を速さ で水平に進み,その後速さ1で点に向かう形が最短になるので,水平に進む距離を として所要時間を最小化する。得られた各高さ での到達可能半径を積分し,下半球の体積と合わせる。

解答

点の 平面への距離を とする。 にある点については,速さ でまっすぐ進むのが最短であるから,到達範囲は である。したがってこの部分の体積は である。

次に の点を考える。回転対称性により到達点を としてよい。 上は に含まれるので,速さ で進める。境界上を距離 だけ進んでから,残りを速さ1で進むときの所要時間は である。この形が候補にとどまらないことを確認する。任意の経路について,最後に を離れる点の原点からの距離を とする。その点までの時間は水平変位だけを見ても少なくとも である。さらに,その点から到達点までの距離は,到達点の真下と同じ半直線上にある場合に最小でも であり,速さ1以下なので少なくともこの時間がかかる。逆に 上を距離 だけ進み,そこから直線で到達点へ進めばこの下限を達成できる。

とおく。 を最小にする内点があるとき, であり,このときの最小時間は である。一方, のときは が最小で,最小時間は である。

したがって高さ における到達可能半径は, では では である。よって の部分の体積は

である。

以上より,求める体積は

である。