過去問データベース 過去問を探す

東京工業大学 1998年度
理系数学 第3問

問題

(1) とし, を実数とする。すべての自然数 に対し実数 ,ただし によって帰納的に定義できるための の条件を求めよ。

(2) に対して,極限値 を求めよ。

出典:東京工業大学 1998年度 前期 理系 第3問

方針

とおくと, となる。 の範囲では逆数が等差数列になるので,一般項から分母が0になる初期値を除く。(2)では なので反復は問題なく定義され, を直接積分する。 のときだけ積分区間が特異な初期点から始まるため, で極限が分かれる。

解答

(1)

とおく。 のときである。 のときは で,すべての について となり定義できる。

のとき,定義できる範囲で逆数をとるとであるから,帰納的にを得る。次の段階で定義できなくなるのは ,すなわち となるときである。これはと同値で, である。

したがって求める条件はである。なお はこの除外集合に含まれず,実際に定義できる。

(2)

では (1) の除外値に当たらないので,を用いてよい。 とおくと

である。

よって ,すなわち のとき極限値は である。一方, なら であるから極限値は である。したがって

である。