問題
を隣りあう2辺の長さ , が を満たす長方形とし, を次の性質(P)を持つ半径 の円とする。
(P) の内部にあって隣りあう2辺にだけ接する。
(1) 性質(P)を持つ円で円 に外接するものが4つ存在するために,円 の半径 が満たすべき条件を , を使って表せ。
(2) が (1) の条件を満たすとき,円 に外接する4つの円のうち2番目に大きい円を とする。 が変化するとき円 と円 の面積の和の最小値を求めよ。
方針
対称性により,長方形を , とし,円 は左下の2辺に接するとしてよい。各隅に接する半径 の円の中心を置き,円 の中心 との距離が になる条件を解く。存在条件は半径 が短辺の半分 より小さいことに帰着する。得られた4つの半径を大小比較し,2番目に大きい半径を と特定してから, を最小化する。
解答
(1)
長方形を , とし,円 は左下の2辺に接するとしてよい。円 の中心は であり,性質(P)より である。
左下に接する半径 の円の中心は である。円 に外接する条件は で, または を得る。後者が性質(P)を満たすのは のときである。
右下に接する円の中心を とすると,外接条件はである。これより を得る。この円が性質(P)を満たす条件は ,すなわち である。
左上に接する円の中心を とすると,同様に であり,条件 はである。右上に接する円の中心を とすると,外接条件から となり,これも性質(P)を満たす条件は同じく である。
ここで よりである。したがって円 に外接する性質(P)の円が4つ存在するための条件はである。
(2)
(1)の条件のもとで4つの円の半径を小さい方から調べる。左下,右下,左上,右上に対応する半径をそれぞれ,,,と書く。
であり,また ,, とおくと,(1)の条件は である。このときである。さらに も から従う。よって2番目に大きい円 の半径は である。
したがって面積の和を とするとである。 とおくと,最小化すべき量は である。微分するととなるので,最小は ,すなわち でとる。条件 よりこの は (1) の範囲に入る。
このとき と の半径はいずれも であるから,求める最小値は
である。