問題
(1) を満たす自然数 , の組 をすべて求めよ。
(2) を自然数, を正の有理数とする。このとき
を満たす自然数 の組 の個数は有限であることを示せ。
出典:東京工業大学 1997年度 前期 理系 第3問
方針
(1)は分母を払って に因数分解する。(2)は に関する数学的帰納法で示す。任意の解で最小の項 を取ると, から と有限個に限られる。最小値をとる位置と値を固定して1項を除き,残りを帰納法に帰着する。
解答
(1)
両辺に を掛けると である。これを整理してを得る。
もとの式より は不適であり,同様に も不適である。したがって , は正の整数であるから, は のいずれかである。よって求める組はである。
(2)
に関する数学的帰納法で示す。 のときは であり,解は存在しても高々1個である。
個以下では主張が成り立つと仮定し, 個の場合を考える。解 があるとし,その中の最小値を とする。このときすべての で だからであり, である。したがって最小値 としてあり得る自然数は有限個である。
最小値 と,それをとる位置を1つ固定してその項を除くと,残りの 個の自然数はを満たす。右辺が正でない場合は残りの解はない。右辺が正の有理数の場合は,帰納法の仮定により残りの組の個数は有限である。
最小値 の候補も,その位置の候補も有限個であり,各候補に対する残りの組も有限個である。よって,もとの の個数は有限である。