東京工業大学 1997年度
理系数学 第2問
- 試験区分
- 前期
- 対象
- 全類
- 分野
- 数列、積分、論証・証明
- 解法
- 極限計算、不等式評価、はさみうち、定積分評価
- 難易度
- 5 / 10 計算量 4 / 10 目安 15分
問題
(1) 極限値 n→∞limk=n∑2nk1 を求めよ。
(2) 任意の正数 a に対して n→∞limk=n∑2na+k1 は (1) と同じ極限値をもつことを証明せよ。
出典:東京工業大学 1997年度 前期 理系 第2問
方針
(1)は関数 1/x が減少することを用い,和を左右から対数を含む定積分で挟む。(2)は 1/k と 1/(a+k) の差を評価し,その差の総和が 0 に近づくことを示して (1) に帰着する。
解答
(1)
n≧2 とする。1/x は x>0 で減少するので,各 k=n,n+1,…,2n について∫kk+1xdx≦k1≦∫k−1kxdxである。したがって
∫n2n+1xdx≦k=n∑2nk1≦∫n−12nxdx
となる。左右はそれぞれ logn2n+1,logn−12n であり,どちらも n→∞ で log2 に近づく。よってn→∞limk=n∑2nk1=log2である。
(2)
a>0 を固定する。各 k≧n について0<k1−a+k1=k(a+k)a≦n2aであるから,
0<k=n∑2n(k1−a+k1)≦n2a(n+1)
である。右辺は n→∞ で 0 に近づく。したがって∑k=n2na+k1 と ∑k=n2nk1 の差は 0 に近づくので,(1)と同じく極限値は log2 である。