過去問データベース 過去問を探す

東京工業大学 1989年度
理系数学 第3問

問題

関数 は次の等式を満たしているとする.関数 で微分可能であるとき,次の問に答えよ.

(1) 関数 はすべての の値で微分可能であることを証明せよ.

(2) 関数 を求めよ.

出典:東京工業大学 1989年度 前期 理系 第3問

方針

まず の代入で, の定数解と の場合を分ける。後者では とおくと となる。微分可能性は元の式から差商を に直して示す。最後に を確認して の加法性と微分可能性から を導く。

解答

(1)

与えられた等式で とすると であるから, または である。

また とすると である。もし なら がすべての で成り立つので, である。この場合はすべての で微分可能である。

以下 とする。任意の についてよりである。 で微分可能で,しかも だから, とすると右辺は収束する。したがって は任意の で微分可能であり, とおけばである。

(2)

すでに は解である。以下 の場合を考える。 とおくと,条件式は

となる。また であるから であり,さらに である。

そこで とおく。上の式から である。さらに は微分可能で だから, も微分可能で

である。よって となり, である。したがってである。ただし は任意の実数である。これらの関数はいずれも与えられた等式と での微分可能性を満たす。

以上より,求める関数は ,または任意の実数定数 を用いて と表される関数である。