問題
を2以上の整数とする.正方形の形に並んだのマスに0または1のいずれかの数字を入れる.マスは上から第1行,第2行,,左から第1列,第2列,,と数える.数字の入れ方についての次の条件を考える.
条件:1からまでのどの整数,についても,第行,第行と第列,第列とが作るの4個のマスには0と1が2つずつ入る.
% 図は省略
(1) 条件を満たすとき,第行と第列の少なくとも一方には0と1が交互に現れることを示せ.
(2) 条件を満たすような数字の入れ方の総数を求めよ.
方針
隣り合う2行を固定し、各列で上下2マスの和 を見る。条件 は隣接する に対して と言い換えられるので、 はすべて であるか、 が交互に並ぶかのどちらかである。前者は隣接2行が列ごとに反対、後者はその2行が同じ交互行であることを意味する。これを全ての隣接行に伝播させ、全行交互型または全列交互型に分類する。(1) はこの分類から従い、(2) は2種類を数えて重複する市松模様2通りを引く。
解答
(1)
各マスに入っている数を と書く。ただし は第 行第 列の数であり、 または である。
隣り合う2行、第 行と第 行を固定する。第 列にあるこの2つの数の和を とおく。 は のいずれかである。
条件 より、第 行・第 行と第 列・第 列で作る の4マスには、 がちょうど2つ入る。したがって である。これがすべての で成り立つ。
この関係から、 の並びは次のどちらかである。
まず、ある で なら、 であり、順にすべての が になる。この場合、第 行と第 行は各列で互いに反対の数をもつ。
一方、ある で または なら、関係式から は または と交互に並ぶ。この場合、各列で上下の2数は等しく、しかも列を移るごとに が交互に現れる。つまり第 行と第 行は、どちらも同じ交互行である。
したがって、任意の隣接2行について、次のどちらかが成り立つ。 または もし、ある隣接2行について (B) が成り立つなら、そのうち一方の行は交互行である。その隣の行は、(A) なら交互行の反対なのでやはり交互行、(B) なら同じ交互行である。これを上下に繰り返すと、すべての行に と が交互に現れる。したがって特に第 行に と が交互に現れる。
一方、どの隣接2行についても (B) が起こらず、すべて (A) であるとする。このとき、各列では行を1つ下がるごとに数が反対になる。したがってすべての列に と が交互に現れる。特に第 列に と が交互に現れる。
以上より、条件 を満たすとき、第 行と第 列の少なくとも一方には と が交互に現れる。
(2)
(1)の議論から、条件 を満たす入れ方は次の2種類のどちらかである。 または である。逆に、このどちらかを満たす入れ方では、任意の隣接する の4マスに と が2つずつ入るので、条件 を満たす。
まず、すべての行が交互である入れ方を数える。各行について、左端の第1列の数を にするか にするかを決めれば、その行全体は一意に決まる。したがって 通りである。
同様に、すべての列が交互である入れ方も、各列の第1行の数を決めればその列全体が一意に決まるので 通りである。
ただし、この2つの種類に重複して数えられる入れ方がある。それは、すべての行もすべての列も交互である入れ方である。この場合、第1行第1列の数を決めれば盤面全体が市松模様として一意に決まるので、重複は 通りである。
よって求める総数は である。