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大阪大学 2015年度
理系数学 第4問

問題

座標空間の軸上に動点がある.は時刻0において,原点を出発する.軸の正の方向に,軸の負の方向に,ともに速さ1で動く.その後,ともに時刻1で停止する.点を中心とする半径1の球をそれぞれとし,空間での部分をとする.このとき,以下の問いに答えよ.

(1) 時刻 における立体の体積を求めよ.

(2) の最大値を求めよ.

出典:大阪大学 2015年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第4問

方針

時刻 で2球の中心は , である。球 は半空間 に全て含まれ、球 は左端の高さ の球冠だけが からはみ出す。さらに2球の共通部分は、中心間距離 から高さ の球冠2つ分であり、これはすべて 内にある。包除原理で を出し、微分で最大値を求める。別解として、 一定の断面が同心円盤の和になることから、1変数積分で同じ体積を直接求める。

解答

(1)

時刻 において、球 の中心は であり、球 の中心は である。ただし である。

まず球 について考える。球 の最も左の点の 座標は であるから、球 はすべて に含まれる。したがって である。

次に球 を考える。球 の中心は で、平面 は中心から左へ だけ離れている。したがって からはみ出す部分は、球の左端から平面 までの高さ の球冠である。半径1の球で高さ の球冠の体積は であるから、 である。

次に の体積を求める。2つの球の中心間距離は である。2球は同じ半径1なので、共通部分は、各球から見て高さ の球冠2つ分である。したがって である。また は球 に含まれ、球 であるから、 はすべて 内にある。

よって包除原理により

である。整理すると

である。

(2)

(1)より である。微分すると である。したがって と同値であり、 を得る。 に入るのは だけである。

また であり、 で正から負に変わる。よって最大はこのときである。 を代入する。 であるから、

である。

別解。 座標で断面を切って直接体積を求めてもよい。固定した における球の断面は、 平面内の中心が同じ円盤になる。したがって和集合の断面積は、2つの円盤のうち半径の大きい方の面積である。 では球 の断面半径の方が大きく、 では球 の断面半径の方が大きい。よって

となり、同じ が得られる。