問題
を1以上の実数とする。についての方程式
の最大の実数解をとし、の小数部分をとする。すなわち、以下の最大の整数をとするとき、によってを定める。
(1) を示せ。
(2) 自然数に対しとおく。を求めよ。
(3) 次の条件(P)を満たす実数の範囲を求めよ。
(P) すべての自然数に対してが成り立つ。
出典:大阪大学 2012年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第4問
方針
方程式の左辺を とする。 では が狭義増加するため、端点 での符号から最大解の位置と一意性を同時に示せる。自然数 では (1) により 。方程式を の形に直して極限を求める。(3)は、 となる比較点を置き、実際の解がその点より小さいことから を示す。
解答
(1)
とおく。 では であり、 と はともに正で狭義増加するから、その積も狭義増加する。したがって は で狭義増加する。
また
であり、
である。よって にただ1つの解があり、 には解がない。この解より大きい実数解は存在しないので
である。
(2)
(1)で とすると だから、、 である。方程式より
したがって
(1)より であるから である。分子・分母を で割れば
(3)
各自然数 に対し、 で
を満たす点を とする。この点では である。また
ここで より
したがって
一方 であり、(1)で示したように は で狭義増加するから である。関数 も で狭義増加するので
よって なら条件(P)は成り立ち、 でも成り立つ。反対に なら、(2)の より十分大きい で となる。したがって求める範囲は
である。