問題
は素数、は正の整数とする。
(1) についての式を展開したときの単項式の係数を求めよ。ここで、は0または正の整数でを満たすとする。
(2) が正の整数のとき、はで割り切れることを示せ。
(3) はで割り切れないとする。このとき、はで割り切れることを示せ。
出典:大阪大学 2010年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第1問
方針
(1)は 個の因子から各 を選ぶ位置の分け方を数える。(2)では純粋な 以外の項は少なくとも2種類の文字を含むため、各正の指数は 未満である。その係数の分子 だけが素因数 を含むことから整除性を示す。(3)は (2) に全ての を代入し、 と が互いに素であることを使う。
解答
(1)
個の因子から、 を選ぶ位置を 個、続いて を選ぶ位置を 個というように選ぶ。したがって係数は
である。ただし とする。
(2)
展開に現れる項のうち、1種類の文字だけを選んでできる項は であり、いずれも係数は1である。したがって問題の差に残る各単項式は少なくとも2種類の文字を含む。
そのような項では、 である指数は全て 未満である。(1)の係数
において、分子は素因数 を1個含むが、各 は素因数 を含まない。係数は整数だから、この係数は で割り切れる。よって差に含まれる全ての項の係数が で割り切れ、差全体も で割り切れる。
(3)
(2)で とすると
は で割り切れる。すなわち は で割り切れる。 は素数で は で割り切れないから、 と は互いに素である。したがって が で割り切れる。