問題
を2次方程式の解とするとき,をみたす整数の組をすべて求めよ.ただし,必要ならばが無理数であることは証明せずに用いてよい.
出典:大阪大学 2009年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第3問
方針
はを満たすので,積をの形に整理する。は無理数であるから,なら有理部分との係数を比較できる。得られた2本の整数方程式からを消去し,に落とす。整数の積が1であることからとの可能性を確認し,整数解だけを残す。
解答
は方程式の解なので を満たす。またであり,は無理数だからも無理数である。
与えられた式の左辺を展開すると
である。これが1に等しいので である。
ここで,もし を満たす有理数がありなら,となってが有理数になってしまう。したがっての係数と定数部分を比較できる。よって であり,後者は すなわち である。
これをに代入すると となる。よって である。 は整数なので,左辺は整数の積である。したがって である。
まずの場合, だから である。因数分解して となるので である。このとき だから, である。
次にの場合, だから である。この判別式は であり,204は平方数ではない。したがって整数解は存在しない。
以上より,求める整数の組は である。