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大阪大学 2009年度
理系数学 第2問

問題

行列の表す1次変換をとする.点をとり,とする.正の整数に対して,次の条件をみたす領域をとする.

このときに含まれるの個数をで表せ.

出典:大阪大学 2009年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第2問

方針

行列は原点中心に角だけ回転し,長さを倍する変換である。最初の点Pを極座標で表し,の距離と偏角を求める。領域のうちは第三象限なので,偏角の周期からだけが候補になる。その候補についてを直接計算し,不等式をの上限に直して個数を数える。

解答

行列

の表す変換は,原点を中心に角だけ回転し,さらに原点からの距離を倍する変換である。

について であり,また

だから,Pの偏角はである。 なので,である。したがって となる。

まずとなるを調べる。これはが第三象限にあることを意味する。偏角 を法として見ると,第三象限に入るのは のときである。よって すなわち である。

このとき偏角はと同じ向きなので,とおくと

である。したがって

である。

領域の残りの条件 は,候補に対して となる。両辺にを掛けると不等号が逆向きになり である。底より大きいので すなわち である。

以上より,数えるべき正の整数 である。とおくとは0以上の整数で すなわち を満たす。したがって個数は である。