問題
を実数とする。、とおく。2つの関数、のグラフが異なる2点を共有している。さらに点での2つのグラフの接線が一致し、点での2つのグラフの接線は直交しているとする。これらの条件を満たすようにを変化させるとき、2つのグラフで囲まれた部分の面積の最小値を求めよ。
出典:大阪大学 2009年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第4問
方針
共有点 の 座標を とする。差 は最高次係数1の3次式で、 では値と導関数が0、 では値が0なので 。 における2接線の傾きの積が という条件から距離 を評価する。囲まれた面積は相似変形で となり、相加相乗平均で最小値を決める。
解答
点 の 座標をそれぞれ とする。 とおくと、 は最高次係数1の3次式である。点 では2曲線の値と接線が一致するので
であり、点 では である。 だから
したがって
一方 であり だから
点 で2接線は直交するので、傾きの積は である。よって
特に であり
相加相乗平均より
等号は のときに成り立つ。
2曲線で囲まれた部分の面積は
である。 とおき、区間を長さ に拡大・縮小して計算すると
だから
最後に等号が実現することを確認する。例えば 、 とし
と定める。 は2次以下の多項式であり、 は異なる2共有点、 では接線が一致する。また 、 なので で接線は直交する。したがって最小値は
である。