問題
を原点とする空間に3点、、をとり、球を考える。
(1) 三角形の周または内部の点をとする。このとき、となる0以上の3つの実数を用いてと表されることを示せ。
(2) 点が三角形の周および内部を、点は球の表面および内部を動くとき、線分の中点が動いてできる立体をとする。3点に対して、大きさ1以下のベクトルととなる0以上の3つの実数を用いてと表される点全体のなす集合をとする。とが一致するような3点を求めよ。
(3) 立体の体積を求めよ。
出典:大阪大学 2009年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第3問
方針
(1)は と置き、三角形内の条件 を係数へ読み替える。(2)では球の中心を とし、、 と表す。中点は三角形 と単位球の和になる。(3)は高さ の断面を考え、半径 だけ平面三角形を外側へ広げた図形の面積を積分する。
解答
(1)
三角形 は を直角とする三角形である。 とすると、 が三角形の周または内部にあるための条件は
である。ここで
とおくと であり、最後の不等式から である。また
したがって 、、 とおけば、3数は0以上で和が1となり
と表される。
(2)
球 の中心を とする。球内の点 は
と表せる。(1)の表示を用いると、中点 は
したがって
とすれば の全ての点は に属する。逆に、この表示を満たす係数と から (1) の点 と球内の点 を作れば、その中点が になる。よって である。
(3)
三角形 は辺の長さが3、4、5の直角三角形であり、面積は6、周の長さは12である。平面 で を切る。ただし とする。この断面は、三角形 を平面内で
だけ外側へ広げた図形である。
この平面図形は、もとの三角形、3辺に沿う幅 の長方形、および3頂点の外側にできる扇形に分けられる。外角の和は なので扇形の面積の和は である。したがって断面積は
よって