大阪大学 2008年度
後期・理系数学 後期 第4問
- 試験区分
- 後期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 図形と方程式、微分、積分
- 解法
- 軌跡、微積分の対称性、面積計算、定積分評価
- 難易度
- 7 / 10 計算量 6 / 10 目安 25分
問題
xy平面の単位円上に点P(cost,sint) (0≦t≦π)がある。点QはPQ=dを満たすx軸の正の部分にある点とする。ただしd>1は定数である。点Rを線分PQの中点とする。
(1) Rの座標を求めよ。
(2) tが0≦t≦πの範囲を動くときにRの描く曲線とx軸で囲まれる部分の面積を求めよ。
出典:大阪大学 2008年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第4問
方針
(1)は Q=(u,0) と置いて距離条件を解き、u>0 から正しい符号を選ぶ。(2)では R=(x(t),y(t)) の x(t) が単調に減少することを確かめ、面積を −∫0πy(t)x′(t)dt で表す。残る積分の一つは t と π−t の対称性で0になる。
解答
(1)
Q=(u,0) とおく。PQ=d より
(u−cost)2+sin2t=d2
だから
である。ここで
d2−sin2t−cos2t=d2−1>0
なので d2−sin2t>∣cost∣ である。したがって正の x 軸上にある解は
である。R は P,Q の中点だから
R(cost+21d2−sin2t, 21sint)
となる。
(2)
x(t)=cost+21d2−sin2t,y(t)=21sint
とおく。微分すると
x′(t)=−sint−2d2−sin2tsintcost=−sint(1+2d2−sin2tcost).
0<t<π では sint>0 であり、(1)で示した d2−sin2t>∣cost∣ より括弧内は正である。よって x(t) は単調に減少し、曲線は x 軸より上を右から左へ進む。
したがって囲まれる面積を S とすると
S=−∫0πy(t)x′(t)dt=21∫0πsin2tdt+41∫0πd2−sin2tsin2tcostdt.
第2の被積分関数は t を π−t に置き換えると符号だけが反転するので、その積分は0である。また
∫0πsin2tdt=2π
だから
S=21⋅2π=4π.
よって求める面積は d によらず π/4 である。