問題
、とする。
(1) 帰納法でを示し、を示せ。
(2) を求め、を示せ。
(3) と仮定し、が正の整数になることを示して矛盾を導け。
出典:大阪大学 2003年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第4問
方針
(1)は差を微分すると一つ前の段階の差になることを使って帰納する。積分列は各積分を粗く上から評価する。(2)では の二階微分の関係を作り、部分積分を2回行う。(3)は漸化式で整数性を伝え、(1)が正整数の部分和を一様に抑える矛盾を使う。
解答
(1)
とおく。 である。 を仮定すると
で、 で差は0だから である。よって帰納法により主張が成り立つ。
では積分の被積分関数は0と1の間にあるので
また である。したがって に対して
(2)
直接積分して
, とおく。計算すると
端点で は0だから、部分積分を2回行って
ゆえに
を代入して整理すると
(3)
と仮定する。、 は正の整数である。漸化式を用いると
したがって帰納法によりすべての は整数である。また定義積分の被積分関数は で正だから である。
(1)で とすると、すべての について
しかし左辺は 個の正の整数の和なので 以上であり、 を十分大きくすれば右辺の固定値を超える。これは矛盾である。よって は無理数である。