問題
平面上において,7点A,P,Q,R,S,R′,S′を右図のようにとる.ただし,
AP=a,PQ=b,QR=QR′=c,RS=R′S′=d,
∠APQ=∠SRQ=∠S′R′Q=α(0≦α≦π)
∠RQP=∠PQR′=β(0≦β≦π)
である.このとき,AS2−AS′2をsinα,sinβおよびa,b,c,dを用いて表せ.
出典:大阪大学 1998年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第4問
解答
図の配置に合わせて、P=(0,0)、Q=(b,0) とおく。また A は PQ の上側にあるとして A=(acosα,asinα) とおく。
条件 ∠RQP=∠PQR′=β より、R を下側、R′ を上側にとると R=(b−ccosβ,−csinβ), R′=(b−ccosβ,csinβ) である。さらに ∠SRQ=α、∠S′R′Q=α より S=R+d(cos(α+β),sin(α+β)) であり、S′=R′+d(cos(α−β),sin(α−β)) である。
ここで U=S−A,U′=S′−A とおく。AS2−AS′2=∣U∣2−∣U′∣2 である。成分を書き出すと
U=(b−ccosβ+dcos(α+β)−acosα,−csinβ+dsin(α+β)−asinα)
であり、
U′=(b−ccosβ+dcos(α−β)−acosα,csinβ+dsin(α−β)−asinα)
である。
このまま展開してもよいが、差だけを取るため、共通部分をまとめる。W=(b−ccosβ−acosα,−asinα) とおくと U=W+(dcos(α+β),−csinβ+dsin(α+β)) となる。対応する U′ との差を展開すると、b,c,d の2乗項や余弦だけの項は打ち消し合い、残る項は AS2−AS′2=4acsinαsinβ−4bdsinαsinβ である。したがって AS2−AS′2=4(ac−bd)sinαsinβ である。
展開の要所を確認しておく。加法定理より cos(α+β)−cos(α−β)=−2sinαsinβ であり、sin(α+β)+sin(α−β)=2sinαcosβ である。これらを使うと、A と R,R′ の上下差から 4acsinαsinβ、Q から S,S′ へ向かう部分から −4bdsinαsinβ が現れ、上の式にまとまる。