大阪大学 1995年度
理系数学 第3問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 指数・対数、微分、積分
- 解法
- 接線・法線、面積計算、微分による最大最小
- 難易度
- 6 / 10 計算量 5 / 10 目安 18分
問題
正の実数aに対して,f(x)=alogx+1とおく.点(−a,0)から曲線y=f(x)に接線をひき,接点のx座標をx0とする.曲線y=f(x)とx軸と直線x=x0によって囲まれる部分の面積をS(a)で表す.
(1) S(a)を求めよ.
(2) a2S(a)の最大値を求めよ.
出典:大阪大学 1995年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第3問
方針
接点を x=x0 とし、接線の傾き a/x0 と点 (−a,0) を通る条件を等式にする。この接線条件は面積積分の上端代入部分と同じ形になるので、x0 を明示的に解かずに消去する。(2)では u=1/a と置き、ue−u の最大値を求める。
解答
(1)
接点の x 座標を x0 とする。f′(x)=a/x であるから、接線の傾きは x0a である。一方、この接線は点 (−a,0) と接点 (x0,alogx0+1) を通るので、その傾きは x0+aalogx0+1 である。よって x0a=x0+aalogx0+1 である。
これを整理すると a(x0+a)=x0(alogx0+1) すなわち ax0logx0−ax0+x0=a2 を得る。
曲線 y=f(x) と x 軸の交点は alogx+1=0 より x=e−1/a である。したがって、囲まれる部分の面積は S(a)=∫e−1/ax0(alogx+1)dx である。
ここで ∫(alogx+1)dx=axlogx−ax+x だから
S(a)=ax0logx0−ax0+x0−{ae−1/alog(e−1/a)−ae−1/a+e−1/a}
である。log(e−1/a)=−1/a より、下端の値は −e−1/a−ae−1/a+e−1/a=−ae−1/a である。また接線条件から、上端の値は a2 である。したがって S(a)=a2+ae−1/a である。
(2)
(1)より a2S(a)=1+ae−1/a である。u=1/a とおくと、a>0 より u>0 であり、最大化すべき部分は ue−u である。
微分すると dud(ue−u)=e−u(1−u) である。よって 0<u<1 で増加し、u>1 で減少するから、最大は u=1 のときである。このとき ue−u=e1 である。
したがって求める最大値は 1+e1 である。
別解。(2)の最大化は不等式でも示せる。関数 logu−u は u=1 で最大値 −1 をとるので、u>0 に対して logu−u≦−1 である。両辺を指数に戻すと ue−u≦e−1 であり、等号は u=1、すなわち a=1 のときに成り立つ。よって最大値は同じく 1+1/e である。