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大阪大学 1993年度
文系数学 第4問

問題

1辺の長さ2の正四面体と,を満たす空間内の点全体のなす集合を考える.

(1) はどんな集合か.

(2) の交わりの面積を求めよ.

(3) 正四面体の表面との交わりの面積を求めよ.

出典:大阪大学 1993年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第4問

方針

の中点を中心とする半径1の球を考え, をその球の内部条件に直す。(2)では面 上で座標を置き,半径1の円と正三角形の共通部分を,台形と円弧部分に分けて面積計算する。(3)では正四面体の4つの面を, を含む2面と含まない2面に分ける。含まない面では球の中心から面までの距離を求め,断面円の半径と,その円が辺の中点を通ることから同じ型の面積を計算する。

解答

(1)

の中点を とする。点 について, となる点全体は を直径とする球面である。これは, が直角の条件であり, だから中心 ,半径1の球面になることから分かる。

したがって となる点全体 は,中心 ,半径1の球の内部である。境界上では角が直角になるので含まれない。

(2)

上で を原点, 軸にとり, とおく。この面で と交わる部分は,円 と正三角形 の共通部分である。面積には境界の開閉は影響しないので,以下では等号を含めて計算する。

円は辺 とそれぞれの中点で交わる。これらを とすると

である。求める図形は,台形 と,弦 の上側にある円弧部分を合わせたものである。

台形 の面積は,上底 ,下底 ,高さ より である。また,扇形 の中心角は だから,扇形の面積は ,三角形 の面積は である。したがって弦 の上側の円弧部分の面積は である。

よって, の交わりの面積は

である。

(3)

と面 はどちらも を含むので,(2) と同じ面積 をもつ。

次に,面 を考える。 から面 に下ろした垂線の足を とする。頂点 から面 までの距離は,1辺2の正四面体の高さ である。 の中点で, は面 上にあるから, から面 までの距離はその半分で である。

したがって,中心 ,半径1の球を面 で切った円の半径は である。また なので である。この断面円は辺 の中点を通る。これらを とすると,面 上で求める部分は,扇形 と2つの三角形 からなる。

ここで ,かつ であるから, であり,

である。よって,面 に現れる面積は である。面 でも同じである。

以上より,正四面体の表面と の交わりの面積は

である。