大阪大学 1991年度
後期・理系数学 後期 第2問
- 試験区分
- 後期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 図形と方程式、数列、三角関数
- 解法
- 円の性質、不等式評価、漸化式の変形
- 難易度
- 8 / 10 計算量 7 / 10 目安 —
問題
中心O,半径1の円周上に,反時計まわりの順に4点A,B,C,Dが並んでいる.Dを含む弧CA⌢の中点をD1,Cを含む弧BD1⌢の中点をC1とする.
(1) 四角形ABC1D1の面積は四角形ABCDの面積より小さくないことを証明せよ.
(2) さらに,D1を含む弧C1A⌢の中点をD2,C1を含む弧BD2⌢の中点をC2とする.以下同様にくり返して,円周上の点列{Cn},{Dn}をつくる.
αn=∠DnOA,βn=∠BOCnとおくとき,n→∞limαnとn→∞limβnをθ=∠AOBを用いて表せ.ただし,円周上の2点P,Qに対して,∠POQはPからQまで反時計まわりにはかるものとする.
出典:大阪大学 1991年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第2問
方針
円周上の連続する弧の中心角を使う。弧の中点化では、2つの角の正弦和が平均角の2倍の正弦以下になるため面積が減らない。(2)は αn,βn の一次漸化式を作る。
解答
θ=∠AOB、また連続する弧 BC,CD,DA の中心角を β,δ,α とする。
(1)
円に内接する四角形の面積は
21(sinθ+sinβ+sinδ+sinα).
D1 は弧 CA の中点だから
α1=∠D1OA=2δ+α.
また C1 は弧 BD1 の中点だから
β1=∠BOC1=2β+α1.
0<u,v, u+v<2π のとき
sinu+sinv≦2sin2u+v
である。従って
sinδ+sinα≦2sinα1,sinβ+sinα1≦2sinβ1.
以上を足し合わせれば
sinβ+sinδ+sinα≦2sinβ1+sinα1,
よって新しい四角形の面積は小さくない。
(2)
点の並びから
αn+1=π−2θ+βn,βn+1=π−2θ+αn+1.
第2式へ第1式を代入すると
βn+1=21(π−2θ)+41βn.
従って βn は収束し、その極限は
32π−θ.
第1式から αn も同じ値へ収束する。よって
limαn=limβn=32π−θ.