大阪大学 1991年度
後期・理系数学 後期 第1問
- 試験区分
- 後期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 数と式、図形と方程式
- 解法
- 式変形、回転・拡大、恒等式比較
- 難易度
- 6 / 10 計算量 5 / 10 目安 —
問題
2次の正方行列A,BはAB=−BA,A2=B2=Eを満たしているとする.ここで,E=(1001)である.
(1) (3A+B)100を計算せよ.
(2) A=(0110)のとき,Bの表す1次変換により曲線x2−y2=1はどのような曲線に移るか.その曲線の方程式を求めよ.
出典:大阪大学 1991年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第1問
方針
(1)は反交換関係で交差項を消す。(2)は AB=−BA から B の成分形を決め、B2=E により双曲線の二次形式が保存されることを示す。
解答
(1)
(3A+B)2=9A2+3(AB+BA)+B2=10E.
従って
(3A+B)100=1050E.
(2)
B=(prqs) とおく。AB=−BA より
r=−q,s=−p,
従って
B=(p−qq−p).
さらに B2=E より
p2−q2=1.
像の座標を (X,Y)=B(x,y) とする。B−1=B だから
x=pX+qY,y=−qX−pY.
従って
x2−y2=(p2−q2)(X2−Y2)=X2−Y2.
よって像も
X2−Y2=1
で表される同じ双曲線である。