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大阪大学 1990年度
文系数学 第4問

問題

座標平面において点を原点のまわりに角だけ回転した点をそれぞれとする.

によって点を点に移す1次変換をとし

によって点を点に移す1次変換をとする.
このとき合成変換は原点のまわりの角の回転であることを示せ.

出典:大阪大学 1990年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第4問

方針

とおき、与えられた変換を行列で表す。 はベクトルから 方向成分の2倍を引く変換で、行列は三角関数の2倍角で簡単に書ける。 についても同様に行列化し、積 を計算して標準的な回転行列 と一致することを示す。幾何的には、2つの直線対称移動の合成が回転になることも確認できる。

解答

を原点のまわりに角 だけ回転した点がそれぞれ なので である。

まず の行列を求める。与えられた式は

であるから

である。ここに を代入すると

となる。

同様に、 の行列は

である。

したがって合成変換 の行列は であり、実際に掛けると

である。これは原点のまわりに角 だけ回転する行列である。よって は原点のまわりの角 の回転である。

別解。ベクトル に対して、 である。これは、原点を通り に垂直な直線に関する対称移動である。同様に は、原点を通り に垂直な直線に関する対称移動である。これら2本の対称軸のなす角は であるから、2回の対称移動の合成は原点のまわりの角 の回転になる。