大阪大学 1989年度
理系数学 第4問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 理系
- 分野
- 積分、指数・対数、微分
- 解法
- 接線・法線、面積計算、極限計算
- 難易度
- 6 / 10 計算量 6 / 10 目安 —
問題
aは正の定数とする.t>1に対し,曲線y=xalogx上の点P=(t,talogt)における接線が,x軸と交わる点をQとし,点(t,0)をRとする.三角形PQRの面積をS1(t),曲線y=xalogxのx≧1の部分と,2つの直線y=0,x=tとで囲まれた部分の面積をS2(t)とする.t→+∞limS1(t)S2(t)の値を求めよ.
出典:大阪大学 1989年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第4問
方針
接線の x 切片 Q を求めるには、y=xalogx の微分係数を使い、接線の式に y=0 を代入する。三角形 PQR は底辺 RQ、高さ PR=talogt の直角三角形なので S1(t) が出る。S2(t) は ∫1txalogxdx であり、部分積分で明示する。最後は ta+1logt の主要部分を比較し、低い次数の項が比の極限に影響しないことを確認する。
解答
y=xalogx とおく。微分すると y′=axa−1logx+xa−1=xa−1(alogx+1) である。
点 P=(t,talogt) における接線の傾きは ta−1(alogt+1) である。接線が x 軸と交わる点を Q=(q,0) とすると、接線の傾きから 0−talogt=ta−1(alogt+1)(q−t) である。したがって t−q=alogt+1tlogt である。
三角形 PQR は、底辺 RQ=t−q、高さ PR=talogt の直角三角形である。よって S1(t)=21(t−q)talogt=2(alogt+1)ta+1(logt)2 である。
次に S2(t)=∫1txalogxdx である。部分積分により ∫xalogxdx=a+1xa+1logx−(a+1)2xa+1 だから
S2(t)=ta+1(a+1logt−(a+1)21)+(a+1)21
である。
したがって
S1(t)S2(t)=ta+1(logt)22(alogt+1){ta+1(a+1logt−(a+1)21)+(a+1)21}
である。t→+∞ のとき、主要な部分は
S2(t)∼a+1ta+1logt,S1(t)∼2ata+1logt
である。ここで a>0 である。よって limt→+∞S1(t)S2(t)=a+12a である。