過去問データベース 過去問を探す

大阪大学 1989年度
理系数学 第3問

問題

鋭角三角形が与えられている.点を1つの頂点とする長方形が,次の条件(i),(ii)を満たしながら変化するものとする.

(i) 辺上に点がある.

(ii) 辺上に点がある.

このとき,長方形の面積の最大値をを用いて表せ.ただしである.

出典:大阪大学 1989年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第3問

方針

長方形の向きを1つの角で表す。 を基準に、辺 から外側へ だけ傾くと考えると、長方形の横の長さは 、縦の長さは になる。よって面積は で、積和公式により と表せる。任意の許される に対してこれは 以下であり、鋭角三角形の条件を使って となる向きが実際に条件を満たすことを確認する。

解答

の方向を基準に取る。長方形の辺 が、 から三角形の外側へ角 だけ傾いているとする。このとき が辺 上にあるので、 の長さは 方向の成分に等しく、 である。また、 が辺 上にあるので、 の長さは 方向の成分に等しい。 のなす角は だから である。したがって、この向きの長方形の面積を とすると である。

積和公式より である。したがって、どのような長方形に対しても である。

あとは、この上限を実際に達成できることを確認する。 とおくと であり、上の面積は になる。

この向きで本当に が辺 上、 が辺 上に来ることを確かめる。三角形 は鋭角三角形であるから、角 が鋭角であることより であり、角 が鋭角であることより である。すなわち である。

一方、 について

である。 より が成り立つ。 が辺 上にあるためには、 方向の成分が 以下、すなわち であればよい。ここで なので、右辺は である。上の からこの不等式は成り立つ。

同様に、 が辺 上にあるためには であればよい。左辺は であり、上の からこの不等式も成り立つ。

したがって上限は実際に達成される。よって長方形 の面積の最大値は である。

別解。面積式を微分で調べてもよい。 とすれば である。したがって候補は であり、その候補が鋭角条件により許されることを上と同じ不等式で確認すれば、最大値 が得られる。