問題
平面内の曲線,上の相異なる2点,(ただし,)に対し,とおく.
いま,点,が,との面積の比が一定値,すなわちであるように曲線上を動くとき,点,における曲線の接線の交点の軌跡を求めよ.ただし,は原点である.
出典:大阪大学 1986年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第2問
方針
まず二つの三角形の面積を で表し,面積比の条件から が一定であることを導く。次に の接線を で求め, の二本の交点 を計算する。最後に を消去して を だけの式にし,逆にその曲線上の各点が実際に得られることも確認する。
解答
まず面積比を計算する。,, であり, だから, は直角三角形である。その面積は
である。
一方, の作る三角形の面積は行列式で
である。したがって
となる。特に であり, である。
次に,曲線 の における接線を求める。導関数は なので,接線は すなわち である。 における接線と における接線の交点を とする。二本の接線の式から である。移項して
となる。 なので整理すると である。これを接線の式へ代入して を得る。
よって である。ここで とおくと であり, を代入して となる。
したがって の軌跡は である。
逆に,この曲線上の任意の点 に対し, として とおけば であり,上の計算により接線の交点は になる。よって正の枝全体が実際の軌跡である。