大阪大学 1986年度
文系数学 第2問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 数列、方程式・不等式
- 解法
- 漸化式の変形、不等式評価、数学的帰納法
- 難易度
- 5 / 10 計算量 4 / 10 目安 12〜15分
問題
数列x1,x2,⋯⋯を次のように定義する.
x1=2,xn+1=2xnxn2+5(n=1,2,⋯⋯)
このとき,0<xn−5<2n1 (n=2,3,⋯⋯)を示せ.
出典:大阪大学 1986年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第2問
方針
5 との差を誤差として追う。まず x2=9/4 で主張の初期段階を確認する。次に xn>5 と仮定すると,xn+1−5 は (xn−5)2/(2xn) と平方の形になる。これにより正であることが保たれ,さらに xn>2 を使って上から抑える。帰納法では,上界だけでなく正であることも同時に引き継ぐ。
解答
まず第2項を計算する。 x2=2⋅222+5=49 である。(9/4)2=81/16>5 だから x2>5 であり,また 5>2 より 0<x2−5<49−2=41=221 である。したがって n=2 では成り立つ。
次に,ある n≧2 で 0<xn−5<2n1 が成り立つと仮定する。このとき特に xn>5>0 である。漸化式から
xn+1−5=2xnxn2+5−5=2xnxn2−25xn+5=2xn(xn−5)2
である。右辺は正なので xn+1>5 である。
さらに xn>5>2 より 2xn>4 であるから
0<xn+1−5=2xn(xn−5)2<4(xn−5)2
である。帰納法の仮定から 0<xn−5<1/2n≦1/4<1 なので
4(xn−5)2<4xn−5<2n+21<2n+11
が従う。したがって 0<xn+1−5<2n+11 である。
以上より,数学的帰納法によって 0<xn−5<2n1(n=2,3,…) が成り立つ。