問題
平面上の1次変換によって,ある直線が同じ直線にうつされるとき,2次方程式は実数解をもつことを示せ.
出典:大阪大学 1985年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第2問
方針
直線 上の異なる2点を取り、その差ベクトルを調べる。1次変換で が同じ直線に移るなら、差ベクトルは再び の方向に平行になる。つまりある実数 について と書けるので、この が問題の2次方程式を満たすことを行列式で示す。
解答
与えられた1次変換の行列を
とする。
直線 上に異なる2点 を取る。 の位置ベクトルをそれぞれ とすれば、 は の方向ベクトルであり、 である。
条件より、 が移った点も が移った点も同じ直線 上にある。したがって、移った後の差 は、直線 の方向に平行である。よって、ある実数 が存在して と書ける。もし であっても、これは とすれば含まれる。
ここで
とおく。上の式は
であるから
となる。 であるから、この連立方程式が0でない解をもつためには
でなければならない。左辺を展開すると である。
したがって実数 が を満たす。ゆえに、2次方程式 は実数解をもつ。