問題
(1) のとき
がに対して成り立つことを示せ.
(2) を2以上の整数とする.このとき
とおけば,次の不等式が成り立つことを示せ.
ただし,対数はすべて自然対数とする.
出典:大阪大学 1982年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第5問
方針
(1)は の接線不等式として示す。 を使ってもよいが、差を と置いて の符号を見ると高校範囲で明確になる。(2)は(1)を各区間 で積分し、右辺の一次部分の積分が0になることを利用する。上側の評価は積分を直接計算し、下端から来る定数を粗く で押さえる。
解答
{(1) とおく。固定した に対して とおく。示すべきことは である。
まず である。また だから したがって では であり、 では である。よって は で最小値をとり、その最小値は である。
したがって に対して が成り立つ。
(2)
(1)の不等式を、 について で積分する。ここで なので、この区間は に含まれる。
右辺を積分すると であり、また区間の長さは1なので である。したがって 等号は一点 以外では成り立たないので、積分では である。
これを について加えると を得る。
次に上側の評価をする。原始関数は
である。 とおくと
ここで である。例えば より である。
したがって
を戻して
である。
以上より、求める二つの不等式が成り立つ。}