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名古屋大学 2015年度
理系数学 第1問

問題

次の問に答えよ。

(1) 関数 について,となるためのに関する条件を求めよ。

(2) 方程式は相異なる3個の実数解をもつことを示せ。

(3) 方程式の解で有理数であるものをすべて求めよ。

出典:名古屋大学 2015年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第1問

方針

方程式 と見て、まず の増減を対数微分で調べる。負の範囲と正の範囲を分け、正の範囲では極小点が の間にあることを使って解の個数を確定する。有理数解については、既約分数 と置き、両辺を 乗して素因数の割り切りを比較し、分母が でなければならないことを示す。

解答

(1)

である。 なので、対数微分を用いると である。したがって と同値である。

のときは なので が常に成り立つ。 のときは であり、これは と同値である。よって である。

(2)

方程式 すなわち と同値である。

まず を考える。(1)より で単調増加である。また

である。したがって の解がただ1つ存在する。

次に を考える。(1)より、 で減少し、 で増加する。ここで である。実際、 より左の不等式が成り立ち、 より右の不等式が成り立つ。さらに である。単調性から、正の範囲での解は の2つだけである。

以上より、方程式 は、負の解を1つ、正の解を2つ、合計で相異なる3個の実数解をもつ。

(3)

有理数解を とおく。ただし は互いに素な整数、 とする。

まず とする。方程式から である。両辺を 乗して すなわち を得る。 は互いに素なので、右辺 と互いに素である。したがって でなければならない。よって正の有理数解は正の整数解である。(2)より正の実数解は だけなので、正の有理数解は である。

次に とする。 とおくと である。両辺を 乗して すなわち を得る。 は互いに素なので、右辺に が含まれるためには でなければならない。しかし とすると となり、正の整数 では不可能である。したがって負の有理数解は存在しない。

よって有理数解は である。