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名古屋大学 2010年度
理系数学 第2問

問題

関数について,次の問いに答えよ.必要ならば,任意の自然数に対してが成り立つことを用いてよい.

(1) のグラフの変曲点を求め,グラフの概形をかけ.

(2) とする.点を通るのグラフの接線が1本だけ存在するようなの値を求めよ.また,がその値をとるとき,のグラフ,その接線および軸で囲まれた図形の面積を求めよ.

出典:名古屋大学 2010年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第2問

方針

まず を計算し,変曲点・増減・凹凸からグラフの概形を決める。接線が を通る条件は,接点を とおいて,接線の 切片を と表すことで1変数の問題になる。ちょうど1本の接線をもつためには,この切片関数が正の範囲で最大値をとるところを調べればよい。面積は,得られた接線と曲線の上下関係を確認して積分する。

解答

(1) である。微分すると であり,さらに

である。 だから, となるのは である。対応する 座標は なので,変曲点は である。

凹凸は である。また より零点は である。

増減については と同値なので, である。 はこの2点の外側で負,内側で正となる。したがって,グラフは

する。さらに である。これらをもとに, 軸と交わり, で凹凸が変わる概形を描けばよい。

(2) 接点を とする。接線の方程式は である。この接線が を通る条件は である。

ここで だから である。したがって を考えればよい。 であるから, が必要であり,これは を意味する。 での の増減を調べると である。したがって において, で増加し, で減少する。よって正の値の範囲で最大値をとるのは のときであり,その値は である。 なら接点が2個, なら接点が1個, なら接点が存在しない。したがって,ちょうど1本の接線をもつのは のときである。

このとき接点は である。接線は であり, だから である。

求める領域は,,曲線 ,接線 で囲まれる。接点は であり, で接線が曲線の上にあるので,面積 である。

まず なので

である。また

である。したがって

である。