名古屋大学 2007年度
文系数学 第2問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 微分、積分、図形と方程式
- 解法
- 接線・法線、面積計算、定積分評価
- 難易度
- 6 / 10 計算量 6 / 10 目安 —
問題
2つの放物線C:y=21x2,D:y=−(x−a)2を考える.aは正の実数である.
(1) C上の点P(t,21t2)におけるCの接線lを求めよ.
(2) lがさらにDとも接するとき,lをCとDの共通接線という.2本の(CとDの)共通接線l1,l2を求めよ.
(3) 共通接線l1,l2とCで囲まれた図形の面積を求めよ.
出典:名古屋大学 2007年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第2問
方針
(1)は C:y=x2/2 の微分から接線を t で表す。(2)では,その直線が D:y=−(x−a)2 にも接する条件を,D の接線の傾きが同じになる点から求める。傾き t の D の接点は x=a−t/2 なので,接線の切片を比較すれば t=0,4a/3 が出る。(3)は2本の共通接線と C の接点・交点を整理し,x=2a/3 で積分区間を分ける。第2区間では C−l2=21(x−4a/3)2 と見ると計算が短い。
解答
(1)
C:y=21x2 の導関数は y′=x である。したがって,点 P(t,21t2) における接線の傾きは t である。よって接線 l は y−21t2=t(x−t) すなわち y=tx−21t2 である。
(2)
(1)の直線 y=tx−21t2 が D:y=−(x−a)2 にも接する条件を求める。 D の導関数は y′=−2(x−a) である。D 上の接線の傾きが t であるとき,接点の x 座標を s とすると −2(s−a)=t だから s=a−2t である。この点での D の接線は,傾き t,接点 (a−2t,−4t2) を通るので y=t(x−a+2t)−4t2=tx−at+41t2 である。
これが C の接線 y=tx−21t2 と一致するには,切片が等しく −21t2=−at+41t2 であればよい。整理して 3t2−4at=0 となるから t=0,t=34a である。したがって共通接線は l1:y=0,l2:y=34ax−98a2 である。
(3)
l1 と l2 の交点は,y=0 とおいて 0=34ax−98a2 より x=32a である。また,l2 は C に t=4a/3 で接するので,その接点の x 座標は 34a である。
したがって,求める面積 S は
S=∫02a/321x2dx+∫2a/34a/3{21x2−(34ax−98a2)}dx
である。第2積分の中身は
21x2−34ax+98a2=21(x−34a)2
であるから
S=[6x3]02a/3+21∫2a/34a/3(x−34a)2dx=814a3+21[3(x−4a/3)3]2a/34a/3=814a3+814a3=818a3
である。よって求める面積は 818a3 である。