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名古屋大学 2003年度
後期・理系数学 後期第1問

問題

座標平面上に,原点,点からの距離がである点(この点の座標は正の値とする)の3点からなる二等辺三角形を考える.ここで,とする.この二等辺三角形に内接する円の中心をとし,半径をとする.この円に外接する台形を考え(点は辺上,点は辺上にあるものとする),辺に関して点を対称移動した点をとおく.つぎにの内接円を描き,その中心を,半径をとする.同様の作業を回繰り返してできるおよびその内接円(中心を,半径をとする)を考える(下図参照).ここで,辺の長さをとする.つぎの各問に答えよ.

(1) およびを用いて表せ.

(2) およびを用いて表せ.

(3) 点の座標およびを用いて表せ.

(4) の内接円の面積およびを用いて表せ.

(5) およびを用いて表せ.

出典:名古屋大学 2003年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期第1問

方針

各段階の三角形は、頂角が常に の二等辺三角形で相似である。まず二等辺三角形の面積と半周長から内接円の半径を出す。内接円が辺に接する点までの距離は で、これが次の三角形の辺長 になるため、 と分かる。あとは辺の向きが毎回 ずつ回転すること、内接円面積が に比例することを使い、座標と面積和を等比数列で表す。

解答

(1)

の二等辺三角形である。その面積は である。また底辺は なので、半周長は である。

三角形の面積は「内接円の半径 半周長」に等しいから である。よって である。

(2)

一般に、辺の長さが 、頂角が の二等辺三角形 を考える。その内接円の半径は(1)と同様に である。

内心は角の二等分線上にあり、内接円が辺 に接する点までの距離は である。したがって、次の三角形の辺長は

である。よって である。

(3)

は正の 軸上にある。構成により、 の向きは から だけ回転している。したがって は、長さ 、偏角 の点である。よって(2)より

である。

(4)

(2)で述べた通り である。 を代入すると である。したがって内接円の面積

である。

(5)

(4)より は公比 の等比数列である。 なので であり、和は収束する。したがって である。ここで だから

である。