問題
つぎの各問に答えよ.ただし,は虚数単位である.
(1) 複素数と共役な複素数をとするとき,任意の整数に対して,つぎの(a),(b)が成り立つことを示せ.ただし,とする.
(a) は実数である.
(b) は0または純虚数である.
(2) ,,,を実数とし,
とするとき,つぎの各問に答えよ.ただし,とする.
(a)
とするとき,任意の整数に対して,つぎの(i),(ii)が成り立つことを示せ.
(i) は実数である.
(ii) は0または純虚数である.
(b) ,とし,とするとき,任意の整数に対しては実数であることを示せ.
出典:名古屋大学 2002年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期第2問
方針
(1) は複素数の共役と整数乗の関係を用いる。 なので負の整数乗についても が成り立つことに注意する。(2a) は , を使い、 を と の和・差に直して実数性と純虚数性を示す。(2b) は を見抜き、 に帰着させる。
解答
(1) であり、 は整数である。正の整数乗では明らかに であり、負の整数乗についても
が成り立つ。したがってすべての整数 で である。
よって
だから、 は実数である。また、
であるから、 は純虚数である。すなわち
である。
(2a) より である。また である。
したがって であり、 である。また である。これらを用いると
だから である。(1) より は実数であり、 も実数なので、 は実数である。
同様に
だから である。(1) より は純虚数であり、 は実数なので、 は純虚数である。
よって である。
(2b) とおく。 だから である。また より となる。
したがって
である。(1) を に適用すれば、この和は実数である。よって である。