問題
任意の実数,に対して,とする.つぎの各問に答えよ.
(1) とが関係を満たすとする.ただし,またはである.このとき,の最小値と,それを与えるとの値を求めよ.
(2) とが3つの不等式
を満たすとき,の最小値と,それを与えるとの値を求めよ.
(3) とする.,であるとき,の最小値を求めよ.
方針
(1) は直線 上で二次式 を最小にする問題である。ただし条件 により、直線上の許される範囲が または に分かれる。 として一変数化し、それぞれの範囲で最小値を比べる。(2) は3本の直線で囲まれる三角形上の最小化なので、内部に臨界点がないことを確認し、各辺上の一変数二次関数を調べる。(3) は と変形して、正の量に対する相加相乗平均を用いる。
解答
(1) 条件 から である。したがって となる。
また、 である。直線 上では、 のとき 、 のとき であり、許される範囲は である。
二次関数 の軸は で、これは許される範囲に入らない。よって では端 で最小となり、 である。一方、 では端 で最小となり、 である。したがって最小値は である。
(2) 不等式を について書くと である。この3直線で囲まれる三角形の頂点は
である。 は内部で
を満たす点 をもつが、この点は領域に含まれない。したがって最小値は境界上で調べればよい。
境界 上では である。これは で最小となり、そのとき
である。この点は該当する辺の上にある。
残りの2辺では、最小点を調べても より小さくならない。実際、 であり、この辺の範囲での最小値は端 で である。また であり、この辺の範囲での最小値は端 で である。いずれも 以上である。
よって求める最小値は である。
(3) より、 と は同符号であり、 である。したがって と変形できる。
相加相乗平均より
である。等号は すなわち のとき成立する。これは のもとで実現できるので、最小値は である。