問題
直線 を軸のまわりに1回転してできる容器がある.回転軸を鉛直にしてこの容器に水をいっぱいに満たした後,右図のように,静かにラジアン傾けて水を出し,そのままに保った.このときの容器内の水面の面積を求めよ.
出典:名古屋大学 2000年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期第3問
方針
容器を傾けた後の水面は水平面であり、容器固定の座標で見ると、最も低い縁を通る平面になる。円すいを と置き、傾き角 に対する水面の平面を立てる。 ではこの平面が円すいを楕円に切るので、平面上の面積要素を考慮して積分する。 では平面が円すい内部に面積をもつ断面を作らない。
解答
容器の軸を 軸とし、半径方向を とする。円すいは で表される。容器を 方向へ だけ傾けたと考えると、鉛直方向の高さは容器固定座標で に比例する。水を満たしてから傾けると水はこぼれ、残った水面は最も低い縁を通る水平面になる。上縁 、 のうち最も低い点は であるから、水面の平面は である。 とする。このとき右辺は正で、円すいの内部に面積をもつ断面ができる。平面の式から である。円すいとの境界では だから、固定した に対する幅は
である。また水面は 平面に対して傾いているので、 平面への射影面積から水面上の面積へ直す倍率は である。
したがって水面の面積は
である。積分範囲は根号内が 以上となる範囲である。根号内を平方完成して楕円の面積として計算すると
となる。 では となり、満水時の上面の円の面積と一致する。 では断面が一点に縮む。 では水面の平面が円すいの内部に面積をもつ部分を作らないので である。
よって
である。